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ママとベビーのトータルケア 


by たんぽぽ助産院 富山

被災された方々深く哀悼の意を表します。

まさか夢であって欲しいと念じた大震災から4日が過ぎ、5日目の夜を迎えようとしています。

被災された方々に深く哀悼の意をお伝えします。

また、不眠不休で救助活動にあたっておられる大勢の支援者の方々に深く敬意を表します。

助産師の私は、妊婦さんやお産直後のママや赤ちゃんのことが心配でたまりません。

現地の助産師さん、ご自分が被災されながらも救助に当たっておられ、本当に大変でしょうが心より応援しています。



当日、富山でもかなりの揺れを感じました。

たまたま研修会でビルの7階にいましたが、なぜこんなときに7階に・・・と思いましたが、

津波がもし富山湾で起こっていたとしたら、安全な場所だったかもしれません。

富山は日本で一番地震が少なく、防災意識が日本一番低いと言われています。

私達は、今回の大震災の教訓を活かさないといけません。

いつどんなことがあってでも生き抜く準備をしておくこと。

亡くなられた沢山の方々を供養するためには、それしかありません。


本日助産院に訪れられたママさん達とお話ししましたが、赤ちゃんがおられるご家族の

避難時の必需品のトップは、やっぱりスリングですよね016.gif

こんな緊急時にこそ、スリングは大活躍します。

まず、自分の両手が空きます。

赤ちゃんが泣きません。

授乳もできます。

お互いに暖かいです。



遠くにいて、普通の生活ができることが申し訳なく、何かできないかと、気持ちばかりが焦ります。

被災していない人もメンタルケアが大切だそうです。

以下参考にしてください。


【災害時のメンタルケア】

◆1.今こそ自分自身のメンタルケアを。

今はまだ地震直後であり、だれでもアドレナリンが噴出している時です。こういう時
は何かをしたくてたまらなくなりますが、まずはその自分自身の感覚に意識を向けて
みましょう。細々意識してみることをトラッキングといいます。
自分自身に対するサポートを最初にしてください。

私たちが落ち着いているか、不安エネルギーをまき散らしているかによって、様々な
ことが違ってきます。

◆2. テレビの視聴には気をつけてください。特にお子様、感受性の強い老若男女の方々。

身体がだるくなったり、ボーッとしたり、涙が出てきたり、妙な罪悪感が湧いてきた
り、不安状態にある自分に気づいたら、即刻テレビを消すか、必要なニュース速報の
みが流れてくる全く違う番組にしてください。

テレビで繰り返し繰り返し流される悲惨な映像は、非常に強い吸引力を持ちます(と
かく最近のメディアは人々の不安をあおるのが特徴です)。

人によっては催眠にかけられたようにテレビの前から動けなくなる人もいるでしょう。

こうした映像に何度も何度も自分をさらすことは、何の役にも立ちません。

***私たちが生きていく為に必要な情報が得られれば、それだけでいいのです!***

トラウマの渦の引っ張り込む力はとてもとても強力です。

サンフランシスコ大地震の時は、繰り返されるメディア報道が人々にもたらすネガ
ティブなインパクトは甚大だったといいます。

◆3. 非常時に最も大切なのは、人とのコミュニケーションです。
人を求めるのは、とてもとても自然なことです。

その時の自分の思いを言葉にして、所属するコミュニティでシェアしたり、身近な人
に伝えてみてください。
もちろん、手段はメールでも構いません。
「メールに書きながら落ち着いてきました。大丈夫です」とおっしゃる方、多いです。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

特にメディアが繰り返し繰り返し流す悲惨な映像によって
距離が保てなくなり
自分が生きていることに罪悪感を感じてしまったり
全く逆に現実感を失って自分がここにいる感覚がボンヤリしてしまったり
・・・という声が多くなるそうです。


自分を見失うことなく
冷静な判断ができますように。


私達は、現地で被災された方々を直接お見舞いできませんが、前を向いて元気に働き、

自分の役割をしっかりと果たすことが、現地の方々を応援することに繋がると思っています。
by midwife-tanpopo | 2011-03-15 19:09 | スタッフ日記